やまぼうし

やまぼうし

「やまぼうし」は昭和61年から発行している情報誌で、2007年からは季刊誌としてリニューアルされました。オーナー様への情報提供や蔵王山水苑をより身近に感じていただける内容が満載です。

株式会社Nコーポレーション
山水苑日記blog
蔵王山水苑の最新情報をお届けします

やまぼうし

ふるさと新たなり 山水仲間  

蔵王には日本の四季がまだまだ残っています。エルニーニョ、ラニーニャ、ヒートアイランド等々、人類は近代文明との引き換えに様々な言葉を残し発展した。そして、地球環境問題等に関連する記事を目にする時、これ等も全て我々が、過度の利便性を求め過ぎた代償である。この歪んだ自然を、世界は『ECO』と言う言葉を発信して、大きく修正しようと試みているが、少しずつで良いではないか、確かであれば。

戦後教育の、受験、進学、競争社会で育ち、人生の過半を都会で暮らした一人として、利便性を否定するものではないが、妻を亡くした時期から少しずつ新たな道を模索している自分に気が付いた。
2年前この『蔵王山水苑』に移り、沸々とその幼い想い出が甦った。
ここにはかつて無邪気に走り回った田んぼや里山の原風景、人々が素朴で繋がる「地方力」がある。
水が美味しく、星に手がとどきそうな環境だから今のままでいて欲しいと願い、ここにある生活を丁寧に見直し、これからの人生を楽しく生きるため、単純で簡単な生活を探し続けている。

いぶきの丘 No.5 芦名善作
 
蔵王。歴史の郷へございん

前期に引き続き、蔵王町教育委員会の佐藤洋一氏のご協力で、わが町の歴史と文化財のご紹介は好評のため、今期も4回にわたり掲載いたしますのでどうぞご愛読ください。

いつの時代も人が求めるものは長寿です。平均寿命が80歳を超え、長寿社会と呼ばれる現代でも、私たちは健康で長生きしたいと願っていますよね。今回は、私たち人間とは比べようもない『長生きさん』のお話をしようと思います。

蔵王町平沢地区の『平沢弥陀の杉』は、樹高約50m、幹周り約10mという県内最大級の古杉です。樹齢は850〜900年。平安末期に誕生して以来ずっと私たちの郷土を見守り続けてきた、町一番の『長生きさん』なのです。弥陀の杉は、奥州藤原氏の手によって平安末期に建立された丈六阿弥陀堂の、参道杉並木の生き残りです。当初、参道の両脇に数十本の杉が植えられたものと思われます。文治5年(1189)、源頼朝によって奥州藤原氏が滅ぼされた後も阿弥陀堂は細々と存続し、明治初頭に廃絶しました。参道の杉並木も、江戸時代には20本以上が残っていましたが、明治初頭までの間に弥陀の杉1本を除いて伐採・売却されてしまいました。

今日、地元の人々は弥陀の杉のことを『だるま杉』と呼びます。これは、江戸末期、五十嵐汶水という産科医が弥陀の杉の下に安産祈願所『だるま堂』を開き、弥陀の杉をご神木としたことに由来します。汶水は見事な杉並木が失われてしまったことを悔やみ、弥陀の杉の根元に「村役方、この大杉を永世伐らせないで下さい」と刻んだ碑(戒石銘)を建てました。汶水の教えは時代を超えて地域の人々に受け継がれ、現在でも弥陀の杉は平沢地区のシンボルとして大切にされています。

〔平沢弥陀の杉〕

所在地:蔵王町大字平沢字丈六78-1
指定:宮城県指定文化財『平沢弥陀の杉附戒石銘』
見学:見学自由

 

震災発生からの復旧作業の様子

3月11日 午後2時46分 震度6強・マグニチュード9.0の地震発生。
3月12日 建物被害を外観を目視で確認する。
苑内のひぐらしの舘を避難場所にする。
全戸停電、断水(一部区域を除く)となり、管理事務所を応急
3月16日 通電時の漏電火災防止のため、建物の中に入り電気のブレーカー下げを実施する。
3月17日 全戸通電・電話復旧する。お問合わせにて被害状況を伝える。
水道・温泉の復旧工事開始。
3月21〜24日 戸別に建物被害状況を調査する。
3月23日 水道復旧(いこいの森・いぶきの丘老健付近除き)
温泉復旧工事中。
3月24日 道路傾斜地被害箇所応急処置。
被害箇所にはカラーコーンなどを置いていますが通行の際は十分に気をつけて下さい。
3月26日 全戸水道復旧。温泉復旧工事完了。
※建物被害で緊急を要する建物は、電話連絡にて対処させていただきました。また、戸別において建物被害状況の調査報告は、内容を順次お送りさせて頂きますが、お時間を要しますので、何とぞご了承くださいます様お願い致します。
一刻も早く平時の山水苑に復旧すべく、現在、管理事務所スタッフ一丸となり懸命に作業に取り組んでおります。復旧工事などで、ご不便をお掛けすることもあるかと存じますが、オーナー様のご協力ご理解を重ねてお願い申し上げます。震災の影響で、エネルギーや水の供給不足が続き、被災地での救援・復旧作業に大きな支障が出ています。ライフライン復旧後も、節電・節水に努め震災復興にご協力ください。

お客様の声より

Q. 猫の放し飼いはご遠慮ください!
A.猫や犬はマナーを守って飼いましょう。 猫や犬についての苦情が増えています。 猫や犬はただ単にかわいがれば良いだけではなく、 隣近所に迷惑をかけないようにしましょう。外に出す時は飼い猫であることがわかるような首輪や名札をつける様にして下さい。
Q. 別荘地内へ無料送迎サービス大歓迎!
A.今年1月より苑内送迎を開始してから、11件ほどのご利用がありました。お客様との会話も増え、安全運転にこころがけ、より便利に快適な蔵王山水苑ライフにお役にたてて頂けますことを願い、今日も皆様のご来苑ご利用をお待ちしております。
Q. 今回の震災で管理事務所があって心強かった!
A.うれしいお言葉をいただきありがとうございます。管理事務所は少しでも皆様のお役たてれば何よりです。かえって皆様から励ましのお言葉をいただき、元気がでました。 また、電話やメールでのお問い合わせを頂きましたが、通電まで対応にお時間がかかり、皆様にはご迷惑、ご不便をお掛けしましたことをお詫び申し上げます。

<(_ _)>ご意見ありがとうございました!! 今後も皆様が快適にお過ごし頂けますよう努めて参ります。

 

管理事務所からのお知らせとお願い

「ショートステイ リラの夢」 オープン!

今年の6月に福祉施設「リラの夢」が苑内にオープンしま設施たし化特に療医いなはに内県城宮は」夢のラリ「 。すで、蔵王に出来るということはとても価値のあることです。蔵王はパワースポットと言われていて、老後もこの蔵王で元気に過ごしていただく為に出来た施設です。
別荘を利用したいが、介護が必要なご家族がいる場合や、蔵王に住みたいが、親を置いては来られない方などが短期で入所していただくなど色々な活用の仕方が考えられます。また、雇用も地元エリアから積極的に受入れるそうですので、どうかご利用下さい。

「いぶきの丘F地区」の名称を募集します

現在、苑内は「いこいの森・いぶきの丘・せせらぎの里・小妻坂台」の4地区になっております。しかし、いぶきの丘の区域は広いため、一部を「いぶきの丘F地区」としています。そのF地区の名称を今回もっと親しみやすい名称として、住民様に公募させていただきたいと思っております。採用された方には記念品を贈呈させていただきますので、奮ってご応募下さい。期間は4月30日までメール、書面いずれの方法でも結構です。将来の蔵王山水苑を皆様と一緒に創っていくためにご協力をよろしくお願いいたします。

 
蔵王山水苑「森づくり」

前年までに終了した苑内の杉林の間伐ですが、たくさんの住民様から喜んでいただきました。しかし、すっきりしすぎたというお言葉も・・。
でも、「蔵王山水苑の森づくり」はこれからが本番です。今年から少しずつ時間をかけてモミジや桜、アジサイなどを植えていきたいと考えております。住民様のお力もお借りしたり、また地元の学生にも協力してもらい植樹会をしたいと思います。詳細が決まりましたら、ご案内しますのでよろしくお願いいたします。

 
「容器包装プラスチック」の分別収集が始まります

これまで焼却処分されていた『容器包装プラスチック』の分別収集が4月から始まります。それに伴いプラスチックごみは『容器包装プラ』と『その他プラ』の2種類となります。ペットボトルのラベル類・キャップ等も『容器包装プラスチック』として分別収集される事になります。
詳細につきましては「ごみの分け方と出し方」の冊子がございますのでご利用ください。なお冊子は各別荘建物の中へ配布いたします。
新たな分別で負担が増えることになりますが、ごみの減量と資源リサイクルに、皆さまのご理解とご協力をお願いします。

苑内を流れる「松川の掃除」

災害対策及び自然環境保全の為、蔵王山水苑内を流れる松川の支障木及び体積土砂の撤去工事を平成23年5月31日までの予定で行ないます。伐採した支障木は薪にして無償で提供いたします。申込期間及び提供期間は決まりましたらお知らせいたします。

地デジの準備お早めに!

ご存じとは思いますが、今年7月24日から地上デジタル放送が一本化になります。切り替わり近くなりますと工事の混雑が予想されますので、お早めに対応を。詳しいことは管理事務所にご相談ください。

 
【編集後記】

この度の震災で被災された皆様、心よりお見舞い申し上げます。
巨大地震の時、私は車で走行中でした。横揺れがどんどん大きく、揺れは長く、あの恐ろしい光景は、まるで悪夢を見ているかのようで言葉にもなりません。 
まだ余震が続いており、原発も不安です。
皆様ご健康に留意され、1日も早く復旧されますようお祈り致します。              

(渡辺)

お問い合わせ

蔵王山水苑管理事務所

〒989-0916 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉字小妻坂 75-31

TEL.0224-34-2341 FAX.0224-34-2869

E-mail.contact@zao-sansuien.jp

(株)Nコーポレーション

〒161-0033 東京都新宿区下落合3-22-15

TEL.(03)3954-0753