やまぼうし

やまぼうし

「やまぼうし」は昭和61年から発行している情報誌で、2007年からは季刊誌としてリニューアルされました。オーナー様への情報提供や蔵王山水苑をより身近に感じていただける内容が満載です。

株式会社Nコーポレーション
山水苑日記blog
蔵王山水苑の最新情報をお届けします

やまぼうし通信
2015 WINTER Vol.94

表紙 蔵王酪農センター(チーズ工場)七日原地区から見る蔵王連峰

山水仲間「ムササビと露天風呂」

山水苑に到着してまず初めにすることは、階段を上り、二階のベランダをこっそりのぞき込むことです。

運がよければ、小さな借家人の姿が見られます。二階のミニベランダにはムササビの巣があり、かなりの確率でムササビが眠っているのです。それも、ガラス窓のすぐ向こう、窓を開ければ息がかかるくらい近くに。巣があるのは購入時に聞き及んでいましたが、こんなに間近で、こんなに頻繁に、野生の小動物の姿が見られるとは!「別荘・ムササビ付」とは幸運な物件だったと、家族や友人に好評です。

夜行性のムササビですが、暖かい時期には丸まって眠っている以外の姿を見ることもあり、その可愛らしい姿には、いつもほっこりさせられます。

①あまりの暑さに日陰側に移り、腹を出して寝ている母。この警戒心のなさ、野生動物としていかがなものか。

②春の日差しの中で。並んで眠るさまは物語の挿絵のよう。

③生まれたての赤ん坊。まだ目も開かず、濡れているような黒々とした体毛。

④今年の春に生まれた双子。

ムササビのことばかり書いてしまいましたが、山水苑で楽しんでいることは他にも沢山あります。そのうちの一つは、何といっても露天風呂。風呂好きの私たち、1泊2日の滞在でも4回は入ってしまいます。少しの雨なら桶をかぶって入り(笑)、木枯らしが吹いても、膝上までの大雪で周りの岩までも全て埋まっていても入り(笑笑)。

その他、満天の星の観察や(特に八月の流星群観測はお勧め)、季節の移ろいを感じながらの散歩、ゆったりした時の流れの中で送る趣味の時間。間近で打ち上げられる花火が迫力な、山水苑夏祭り花火大会。HPで紹介していただいた蔵王町のイベントに参加するのも楽しみです。

快適な露天風呂の維持管理、苑内の清掃整備(草刈り・落葉掃き・除雪等々)、安心をもたらす夜の巡回、メンテナンス等の相談への迅速な対応、各種イベントの企画運営……快適な暮らしを支えて下さる管理事務所の皆様には、日々感謝、感謝です。

山水苑にしてよかった!

いぶきの丘No83-1 T・O

みんなの声

Q. 苑内通行の際スピードをだす車両があり危険です!!

A. 苑内で工事する業社様につきましては、元請業者名・施主名・工事内容を記入して頂いた上で、入苑許可証を発行し、苑内速度30?遵守の徹底をお願いしております。その他、来苑される方々に対しても同様にご案内しております。オーナー様につきましても30km走行にご理解ご協力をお願い致します。

Q. ペットの散歩マナーがなっていない!!

A. 苑内ではペットの散歩について、多くの苦情がよせられております。「リードを付けずに散歩」「敷地内にフンを放置された」「敷地内にフンをスコップで埋められた」等様々な内容があります。ペットを散歩される場合にはリードを付けスコップだけではなくエチケット袋を持つなどご協力をお願い致します。苑内は犬が好きな方だけではありません。マナーを守ったペットライフを楽しみましょう。お見掛けした場合は管理事務所で注意させて頂く場合がございます。

障害者カレッジ「はらから蔵王塾」

苑内「いぶきの丘」にある旧みやぎ生協保養所「シェ・モア」。ピーク時は多くの生協職員及び組合員の方の利用で賑わった施設でしたが東日本大震災のあった2011年より利用を休止し現在に至っております。そのシェ・モアがこの度、蔵王町及び蔵王山水苑ともゆかりの深い社会福祉法人はらから福祉会様によって障害者カレッジ「はらから蔵王塾」として生まれ変わることとなりました。

はらから蔵王塾は特別支援学校を卒業した知的障害者の専門学校として介護や農業の六次産業化を担う人材を育成する事を目的にしています。農業と観光の町の特長を生かし、蔵王町を中心として福祉の地域づくりと活性化を目指す「蔵王福祉の森構想」の一環でもあります。豆腐製造で知られるはらから福祉会の「蔵王すずしろ」に加え、構想に賛同する特別養護老人ホームせせらぎのさと蔵王、介護老人保健施設リラの郷、食彩工房はらから、農産物直売所蔵王夢づくりなどが実習の場を提供し地域に貢献できる人材の育成をはかります。

ご連絡先
社会福祉法人はらから福祉会
TEL 0224(58)3443

新年あけましておめでとうございます

本年もこうして皆様に新年のご挨拶ができますことを管理事務所所員一同心よりうれしく思っております。

今年の干支である申は十二支の中で九番目に数えられ、陰陽は「陽」そして果実が成熟して固まっていく状態を表しているとされております。

蔵王山水苑も開発から43年が過ぎ、人に例えると成熟期を迎えます。国の進める地方創生などの方針の効果もあり近年苑内に定住される方が増えております。

一方、昨年末から年始にかけての別荘利用者の状況も例年よりも多くの方がご利用されており、消滅可能性自治体の議論も全国的にささやかれる中にあって大変喜ばしい事と思っております。しかし蔵王山水苑がある蔵王町もピーク時に比べると2000人ほど人口が減っており、同時にこの人口減少の波は別荘地のあり方を大きく変化させていくものと思われます。

そのような中、蔵王町を中心に「母なる農村を守りながら、高齢者も若者も、障害のある者もない者も、誰しもが安心して暮らせるまちづくり」を理念とする蔵王福祉の森構想が蔵王町を始めとして多くの地元企業や団体などの賛同の元進んでおります。我々もこの地域で興ったまちづくりの理念に賛同し、可能な範囲で地域の発展に協力していきたいと思っております。一方で円熟期を迎えるリゾート地としての蔵王山水苑の価値を損なわずに発展させていく事も今後の大きな目標であると思っております。そのために管理事務所を基点として地域間、住民間の交流を促進する明るい地域づくりを行い変化する時代に対応していく事が必要と思っておりますので皆様のご協力とご理解を賜れましたら幸いでございます。

2016年が皆様及びご家族様にとりまして「陽」を浴びて成熟する果実のように実りの多い年となりますよう心からお祈り申し上げまして新年のご挨拶とさせていただきます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

蔵王山水苑管理事務所
所長 相澤国弘 所員一同

ざおうさまの『真田の郷日記』じゃ

みなさま、謹賀新年じゃ。食欲の秋に続いて、忘年会、クリスマス、大晦日、そしてお正月。お節にお餅に新年会…美味しい誘惑が続いておる。天国のような日々だが、ワシのダイエット再開は一体いつになるんじゃろうか…。

一年にわたって続けてきた『真田の郷日記』だが、大事なことを伝えてなかったんじゃ。『そもそも、なんで蔵王町が真田の郷なのか?』ということじゃ。

大坂夏の陣で、幸村は徳川家康を追い詰めるほどの戦ぶりで『日本一の兵』と称えられた。しかし、徳川幕府からすると、幸村は家康を危機に陥れた大罪人。決して許すことができない存在だったんじゃ。大坂の戦で幸村は討死し、長男・大助も自害した。しかしもう一人、幸村の血を引く男子がいた。数え3歳の次男・大八じゃ。幕府は大八を捕えようと行方を追ったんじゃ。

だが、幕府の捜索にもかかわらず大八の行方は掴めなかった。それもそのはず。大八は、徳川方の大名・伊達政宗とその重臣・片倉重綱に匿われていたんじゃ。奥州に赴いた大八は重綱に預けられ、片倉久米助と改名して秘かに育てられた。

やがて大八は、真田守信と名乗って伊達家臣になった。この直後、幕府から「最近召し抱えた真田守信って何者?もしかして大八じゃないの?」と、疑われてしまったんじゃ。もちろん「はいそうです」と答えるわけにはいかん。「真田守信は幸村の叔父の末裔で、片倉家が親戚として養っていた者です。真田を名乗ることで天下をお騒がせしては申し訳ないので、以後片倉と名乗らせます」と返答したんじゃ。これで幕府の疑いはかわせたが、守信は片倉姓を名乗ることになったんじゃ。

大八を匿うということは、すなわち幕府をあざむくということ。バレたら伊達家取り潰しのおそれもある大事じゃ。おそらく、幸村と政宗、重綱との間で、大八を保護し、武士として世に出す密約があったのだろう。敵を信頼しきった幸村もすごいし、その信頼に応えきった政宗、重綱もすごいのじゃ!


矢附に伝わる真田家の墓碑

伊達家臣となった守信には領地が与えられた。その領地こそ、今の蔵王町矢附・曲竹地区なんじゃ。現在、矢附地区には幸村の末裔である真田幸清の供養碑や、真田豊治の墓碑が伝えられている。いずれも明治初期のものだが、蔵王町が幸村血脈の郷であることを示す貴重な遺構じゃ。ぜひ訪ねていただきたいものじゃ。

執筆:ざおうさま(協力:蔵王町教育委員会 佐藤洋一)

今期は4回にわたり仙台真田氏の郷「真田幸村ゆかりの地」をご紹介致しました。また1月10日よりNHK大河ドラマ「日本一(ひのもといち)の兵(つわもの)真田幸村公」の放映が始まりました。「真田の郷日記」でたくさんの方に魅力的な蔵王の歴史を知って頂けたかと思います。ご愛読ありがとうございました。

新春もちつき大会御礼

1月2日(土)に開催しました新春もちつき大会は、今回「蔵王夢づくりの会」様と「こまくさ食堂」様のご協力で、雑煮や手作りあんこもちなどが振る舞われ、たくさんの方々に喜んでいただきました。また、蔵王の食材販売会では夢づくりの会の葉物野菜や、はらからの豆腐・油揚げなど大変好評でした。新春もちつき大会はオーナー様やご家族、お友達の皆さまと一緒に楽しめるイベントとしてこれからも実施していきたいと思います。

チャリティーで頂きました篤志の35196円は蔵王町へ寄付させて頂きました。

ご協力ありがとうございました。

総務省統計局長より感謝状をいただきました!

この度、総務省統計局長より感謝状をいただきました。

これは平成27年に全国で行われた「国勢調査」において、円滑な調査実施のための協力と支援を行い、国勢統計の作成に貢献したとしていただいたものです。

これからもお客さまへのより良いサービスのご提供とより一層の社会貢献に取り組んで参ります。

(株)Nコーポレーション蔵王事務所

露天風呂一時閉鎖のお礼

今年も年末年始にかけ、たくさんのオーナー様に苑内でお過ごしいただき誠にありがとうございました。例年同様、大晦日から元日にかけてのご利用がピークとなりましたが、昨年を大幅に上回る利用者数となりスタッフ一同大変感謝しております。露天風呂「うぐいすの湯」は期間中閉鎖といたしましたが、ご理解とご協力をいただき誠にありがとうございました。この場をお借りし御礼申し上げます。

ヤギ「草刈マサオ」に関するお礼

七月から苑内の仲間入り致しましたマサオ君も11月30日に里帰り致しました。

当初は、子ヤギが二匹来る予定になっておりましたが、来たのは大きなオスのヤギでした。「草刈マサオ」君と命名された大きなオスのヤギは、皆様に可愛がられマサオ君の姿が見えないと今日は何処に居るの?と聞かれるほど人気者になりました。

また「草刈マサオ君」は食欲旺盛で一日中草刈りをしても足りず皆様から頂くおやつもペロリと平らげる程でした。

短い期間でしたが、沢山の愛情を頂きまして有難うございました。

冬のリフォームキャンペーン

冬のトイレって苦痛なんて思った事はありませんか?今のウォシュレットは優れもの出がけのシャワーが冷たっ!(汗)なんてこともなく、勿論暖房便座ですので冬のトイレもあったか快適です。

除雪に関するお願い

今年は暖冬の傾向が続いておりますが、本格的な雪のシーズンはこれからです。除雪の際には、通行の妨げとなりますので、車道への雪出しは絶対に行わないでください。また、路上駐車をされますと、その箇所の除雪ができないばかりか、事故を誘発するおそれもありますのでおやめください。作業中の除雪車に近づくのは大変危険ですので、車間距離は十分にとって下さい。

雪の積もり方によっては、早朝の除雪、排雪作業をすることがあります。オーナー様の理解とご協力をお願いします。

消火栓点検について

昨年6月12日、地元消防団の協力を得て、苑内全38箇所の消火栓点検を実施いたしました。数年ぶりに開けられる消火栓が殆どで動き難い物もありましたが、二時間程で点検が完了しました。指摘事項は改善されておりますが、今後も所管庁と地元消防団の協力を得ながら定期的に点検を実施し、有事に備えたいと考えております。消火栓を開栓する事による水道水の濁り等でご迷惑をお掛けしますが、何とぞご理解、ご協力をお願いいたします。

※秋の全国火災予防運動の期間(11月9〜15日)を予定しています。

編集後記

この度、今号の発行が遅れましたこと、お詫び申し上げます。蔵王山水苑ゲート入口にイルミネーションを点灯中です。ご来苑の際には、どうぞご覧ください。今年も「やまぼうし通信」をご愛顧頂きます様よろしくお願い致します。   

(渡辺)

お問い合わせ

蔵王山水苑管理事務所

〒989-0916 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉字小妻坂 75-31
TEL.0224-34-2341 FAX.0224-34-2869
E-mail.contact@zao-sansuien.jp

(株)Nコーポレーション

〒161-0033 東京都新宿区下落合3-22-15
TEL.(03)3954-0753