蔵王山水苑に暮らす

好きな事をやりたい時にできる開放感。創作意欲は蔵王の自然が盛りたててくれます。

「父の最後の作品を守っていきたいんです。」

奥様のお父様がご自身で探し、手に入れられた青森檜葉(ひば)で作られたという別荘。それは、大工としての最後のお仕事でした。「やっぱり、父が作ったものだし、思い入れもありますしね。ここを守っていきたいと思うんですよ。」17年間もの月日が経ったとは思えない、しっかりとした造りの室内を見渡しながら話す奥様。
「ここではあまり気を遣うこともなく、自然体で過ごせるし、坂道の勾配がウォーキングに最適なんですよ。」と、ここでの生活をご自分のスタイルで楽しんでいます。「なんといっても空気が良いんです。網戸なんか汚れないから一度も変えたこと無いんですよ。」澄んだ空気の美しさをこんな風に表現した奥様にとっても、週の半分を過ごす仙台市内との環境の差は肌で感じられるようです。

蔵王は、自分の人生を全て思い出させてくれる場所。

現在は、仙台市内と蔵王での2地域住居をしているご夫妻は、訪れるたびに異なった蔵王のすばらしさを新鮮に感じています。「ここでは世界中の空気、季節が感じられるんです。」蔵王の自然はその時々の風、空気、風景などから、仕事で海外に行っていた当時の事や子供の頃、父親と自然の中で遊んだ記憶等を一瞬にして思い出させてくれる場所だと言います。「蔵王ではね、ガラスに光を通した時の透明感が都心部とは全く違うんですよ。」と、ものづくりの感想を話すご主人、その隣で「紗采と倭采(お二人のお孫さん)たちに自然と触れる、遊ぶ記憶を残してあげないとね。」と家庭的なお話しをしながらも「出来上がった作品の評価は辛口なんですよ。」とご主人のマネージャー的な側面をのぞかせる奥様。
この蔵王での暮らしは、ご夫妻の絶妙なバランスと、ご主人の人生の中で起こった様々な記憶を蘇らせてくれる、自然からのプレゼントで成り立っています。

ご主人のマネージャー的な役割も果たす奥様。

色々な思い出を蘇らせてくれるという蔵王の自然。

笑顔が素敵なご主人。瞳は少年のように輝いていました。