蔵王山水苑に暮らす

新緑と差し込む光のコントラスト。自然の食材と風景で蔵王を感じて欲しいです。

目にしたのは、日差しが差し込む光景。

平成3年の秋、佐藤さんはお仕事の関係で山水苑を訪れていました。その時に目にした、緑に日射しが差し込む光景、そして体感した澄んだ空気と開放感。
「それが本当に何とも言いがたい素晴らしさだったんですよね…。」その後、佐藤さんは購入を即決します。

山水苑での生活を決断された佐藤さんを祝福するかのように、他の場所へ建てたばかりの新居にはすぐに買い手がつき、スムーズに生活の拠点を蔵王へと移すことが実現しました。「私、本当に何でも即決しちゃうんですよ(笑)」その決断力と行動力が今日の成功へ繋がっているのかもしれません。

趣味の陶器で個展も。

「山ぼうしは、山水苑の入口に位置する、いわば顔です。そのレストランをこんなにステキにしていただいて…。佐藤さんには本当に感謝しているんです。」横で照れ笑いを浮かべる佐藤さんを見つめながら、山水苑の山中部長は言います。
佐藤さんが「レストラン山ぼうし」を3代目として引き継いだのは平成12年のこと。それまで陶器がご趣味で苑内でも個展などを開いていた佐藤さんへ山中部長が直接お願いをしたのです。「その時も即決したんですよ(笑)」佐藤さんは、以前から趣味の陶器を使ってお店を営んでみたいという希望を持っていたこともあり、「山ぼうし」を引き継ぐことをすぐに決意したのです。

「色々な方と出会えるのが楽しいんです。」

現在の正式な店名は「器とお食事のお店山ぼうし」。落ち着きのある和のテイストでまとめられた店内には陶器が並び、店内にはジャズが流れ、和とモダンな雰囲気が調和した個性的な空間に仕上がっています。その場で直接購入することもできる陶器は水留良雄先生の作品で、全国を個展だけで回っている先生の作品を常設で手に入ることができるのは、ここ「山ぼうし」のみです。陶器はもちろんお出しする食事にも使用され、和食をメインとした自慢のお料理を彩っています。現在では、お料理のみならず、陶器ファンの方々が各地からこの場所を訪れるそうで、佐藤さんの人との繋がりは更に広がりを見せています。「ここにいると、私から動かなくても色々な方々が集まってきてくれるんです。それがお店をやっていて一番楽しいことですし、とっても嬉しいんですよ。」山ぼうしを拠点にご趣味の陶器を活かし、佐藤さんのご活躍は更に広がっていくことでしょう。

「自然の食材を美味しく食べて頂きたいです。」

「お店をやることを決めてからすぐに、本当に腕の良い料理人さんに出会えましてね。お店がうまくいっているのは彼がいてくれたからなんです。」と、現在も変わらず厨房を任せている料理人さんの力が大きいと話す佐藤さん。山水苑に住むことを即決し、山ぼうしを引き継ぐことを即決し、その思い切った決断力が幸運を呼び寄せているのかもしれません。自然の食材を美味しくお出しできるように心がけているという、山ぼうしのお料理には蔵王をそして山水苑を愛する佐藤さんの気持ちが入っています。

山水苑の顔でもある正面ゲートに面したお店。

夢だった陶器を扱ったお店が実現しました。

スタートから誰一人欠けていないというスタッフさん。