蔵王山水苑に暮らす

蔵王山脈の景観はまさに絶景。思い出の詰まった蔵王を眺め絵画を楽しむ。

「泊まりがけで周辺を見ましたよ。」

水彩画家の羽佐間先生が蔵王山水苑と出会ったのは、一冊の別荘専門雑誌がきっかけでした。
平成2年、那須から以北の別荘をお探しだった先生は、雑誌に掲載された山水苑の特集記事に目をとめます。
温泉付きの物件を希望していたこともあり、その後3度ほど実際にこの地を訪れ周辺の環境を確かめた後に購入を決意。 平成3年の4月には建物が竣工し現在に至っています。
「蔵王の景観、温泉、そして山水苑の物件管理体勢が良かったので決めたんですよ。」 先生は購入を決めた大きな理由を3つあげられています。
現在横浜に在住しているため、「来るのにはちょっと遠いんですけどね。」 と冗談交じりにお話されていましたが、それを十分カバーする魅力が蔵王にはあったようです。

「お風呂から蔵王を見渡すのが憧れでした。」

「蔵王は優しい山。パノラマで全景が見渡せてロケーションは良いですよね。」
そう話す先生は、以前から蔵王へレジャー(スキー)をするために頻繁に足を運んでいたそうです。
「自分のお風呂(温泉)から蔵王を見渡すのが夢だったんですよ、憧れでした。」と話す奥様も同様に、蔵王への思い入れは当初から強かったと言います。
一度は蔵王を拠点に仙台に通おうかとお考えになるほどですから、この地はご夫妻にとって、とても水が合う場所なのかもしれません。

「楽しみながら教える。」

現在では年に春・夏・秋のシーズン中3〜4度程度足を運んでいますが、その目的はご自身の創作活動の他に、水彩画教室の開催があります。
先生が滞在している間に開かれるこの水彩画教室では、
モチーフを決め、グループレッスン形式で一日の間に全て行うそうで、苑内外に関わらず多くの地元の方が参加しています。
先生が何度も生徒さんの元へ足を運び、一日の間に完成までを行うためその満足度も高いそうです。
最近では奥様も教室に参加し、ご夫妻でお教えすることも多くなったそうで、この野外水彩画教室は今回のご滞在中も開催されています。

ご自身の創作活動では、蔵王に来る際に描くものを決めることはしないそうで、こちらに来てからモチーフを探すとのこと。中には交流のある地元の方々に、「良い場所はないですか?」とお聞きになる場合もあるとか。山水苑発行の機関誌「やまぼうし」の表紙デザインも先生が手がけており、絵画を通して交流は深まるばかりです。

羽佐間先生の作品は、ホームページ(羽佐間英二の旅スケッチ)に多く掲載されており、8回にわたるイギリス・コッウォールズ地方をはじめ海外・国内各地の水彩画をご覧になることが出来ます。
また、「器とお食事のお店山ぼうし」の店内にも作品が展示してあります。是非一度足を運んでみてください。

現在ではご自身の創作活動の他に教室も開催している羽佐間先生。
先生が描かれた山水苑の機関誌「やまぼうし」2006年春夏号の表紙。

生徒さん一人一人に指導していく羽佐間先生。