津波が宮城・砂押川を逆流 トンガ沖の海底火山噴火

日本大震災でも津波が遡上(そじょう)した宮城県多賀城市の砂押川では16日午前0時45分ごろ、トンガ沖の海底火山噴火の影響とみられる津波の遡上が確認された。少なくとも、市中心部のJR多賀城駅近くまで到達した。(多賀城支局・石川遥一朗)

 砂押川沿いに住む同市の会社員男性(48)は、スマートフォンの緊急速報で津波注意報を知り、避難するため急いで家を出たところ波の遡上を確認した。

 「川を見たら、海の方から『ザー』と音が聞こえて波が押し寄せてきた。写真を撮ろうと走ったが、波が速くて追いつけなかった。初めて津波を見たが、もし波が高かったらと想像して恐怖心を覚えた」と不安げに語った。

 同市伝上山のアルバイト男性(61)は、自宅から避難する途中で砂押川の様子を確認しに立ち寄った。「いつもより川の流れが速いと思っていたら、波が押し寄せた。低かったが、勢いがあって怖かった」と話した。

 砂押川は市内を西から東に流れ、仙台港へ注ぐ。

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山水苑日記 | 2022.01.16 08:00 | コメント(0)
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