お隣の村田町の道の駅では、先週末に新米まつりが開催されたようです。
昨今の米価高騰を受けて、価格は5キロ4400円と2024年産と比べて1.6倍ほどですが、市価よりは安いことから、販売前から100人以上のお客様が列をつくる賑わいだったそうです。
メディアでは、なぜお米が高くなってしまったのか、価格を引き下げるためにはどうしたらよいかといった議論がなされているようですが、これはあくまでも消費者目線であり、生産者の現状や課題がないがしろにされているのではないかと感じてしまう面もあります。
お米の生産農家は、生産費に対するお米の価格が安すぎることもあって、年々減少傾向にあります。
儲からない農業から脱却するため、大規模化、機械化、省力化、低コスト化等、国と生産者団体が一体となって様々な取り組みを進めており、個人の農家ではなく、農業の組織化がますます進んできています。
一方、お米をつくる田んぼは、大雨等が降った際には、河川に流入しきれない分を一時的に貯水する防災機能も果たしており、国土保全上も重要な機能をはたしており、一定規模の田んぼが今後も存在することが、地域の安心、安全のためにも必要だと考えられています。
農業は食を支える基盤であり、その自給率が低いと外交上の課題にもなりえることから、農業の存続、田んぼの維持は農家だけの課題ではないともいえると思います。
いろいろな課題はありますが、地域のおいしい新米を、ぜひ、適切な価格でお買い求めいただいければと思います。