青麻山

蔵王より古い火山「青麻山」標高(799,9m)

 青麻火山は奥羽脊梁山脈の列から離れた位置にある。つまり西側蔵王火山とは隔離されているように見えるが、蔵王連峰に属している。
 青麻山の山頂は東西に向かい合う双耳峰となっている。これは、南北方向から見ると際立つ。青麻山は、このうち東の峰、西の峰はあけら山と呼ばれている。
 青麻山の山頂には青麻神社が祀られてあるが形がよく、仙南地方でも身近にあって特に目立つ山であったため、古代から人々から崇められてきた。古くは蔵王山の刈田峰神社が置かれた山とされている。
 中央火口丘の青麻山、大森山、芽場山と外輪山のあけら山、新林山、風倉山、透森山など、こじんまりと集まっている。標高約800mであるが、れっきとした二重火山(複式火山)である。しかも蔵王が噴火するよりも前、第三紀末か、第四紀初頭(今から200万年位前)のもので蔵王より古式ゆかしい、火山のご先祖様である。
 二重式火山というのは、阿蘇山や十和田湖のように、一度噴火し中央が陥没し再び中央部が噴火して出来た地形である。
180万年以降現在まで、地質学上、第四紀と時代を区分しており、現在日本で山の形をしているものは、殆ど第四紀の火山活動などで出来たもので、第三紀(6,700万年前〜180万年前)の時代のものは、あまり古すぎるため、風化浸食で山の形をとどめているものは少ない。
                      
                                           R.O
山水苑日記 | 2007.04.16 10:29 | コメント(0)
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